石見銀山遺跡とその文化的景観
島根県にある「石見銀山遺跡とその文化的景観」が2007年6月にユネスコ世界遺産会議で世界文化遺産に登録されました。
実は石見銀山は、世界遺産会議で登録される前に、世界遺産委員会から『普遍的な歴史的価値の証明が不充分』として登録見送りが懸念されておりましたが、日本政府や島根県による意見書などで形勢逆転により世界遺産リストに登録されたという経緯がありました。
「石見銀山遺跡とその文化的景観」とは戦国時代後期から江戸時代前期の日本最大の銀山です。
このように、中世から近代まで400年の歴史をもつ世界有数の銀鉱山遺跡でしたが、当時の銀山現場やその周辺の町並みまでの景観が保存されてきました。
全盛期の石見銀山で算出していた銀の量は世界の産出銀の3分の1を占めており、この銀をもとにアジア各国やヨーロッパとの交流をもたらしたことや、人と自然が共生している環境共生を銀生産と共に実現したことなどが評価されて世界遺産に登録されました。
石見銀山遺跡とその文化的景観の登録資産
「石見銀山遺跡とその文化的景観」として登録されている資産は、銀鉱山跡と鉱山町(銀山柵内、代官所跡、矢滝城跡、矢筈城跡、石見城跡、大森銀山重要伝統的建造物群保存地区、宮ノ前地区、熊谷家住宅、羅漢寺五百羅漢)、鉱山と港をつなぐ街道(鞆ケ浦道、温泉津沖泊道)、銀を積み出した港と港町(鞆ケ浦、沖泊、温泉津重要伝統的建造物群保存地区)があり、登録地域は登録資産を保護し一体となって景観をなす緩衝地域となっています。