平泉と小笠原の世界遺産推薦について
2010年1月18日、日本政府は外務省とともに世界遺産条約関係省庁連絡会議を開きました。
そこで「平泉—仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群」(岩手県平泉町)を世界文化遺産として、また、「小笠原諸島」(東京都小笠原村)を世界自然遺産に推薦することを正式に決定しました。
これにより今月内に国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)推薦書を提出することになります。
これらが世界遺産に登録されるかどうかは2011年夏に開かれる第35回世界遺産委員会で審議・決定されます。
審査は2010年の夏ごろから平泉については国際記念物遺跡会議(イコモス)、小笠原諸島については国際自然保護連合(IUCN)がそれぞれ現地調査を行うことになっています。
平泉—仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群
実は平泉については2008年に日本国内の世界遺産候補地としては初めて落選した経緯を持っており、2009年では登録延期対応をされていたが、前回候補に挙がった構成資産9箇所のうち一関市の遺跡などを除外して6箇所に絞り込んで2010年に再度の挑戦となります。
前回の審査では平泉が看板にした「浄土思想」のコンセプトが審査機関に分かりにくかったことが挙げられており、また遺跡範囲の認定が審査基準と合致しなかったことが落選の原因とされています。
コンセプトの「浄土思想」とは、「南無阿弥陀仏」と唱えることによって、人は極楽に成仏できるというものですが、欧米人には、理解が難しいようです。
この平泉落選による「平泉ショック」は日本国内のほかの候補地、鎌倉などではコンセプトが近いことから、見直しが図られているようです。
小笠原諸島
次に、世界自然遺産の候補に推薦する小笠原では、父島、母島両列島などに周辺海域を加えた約7400ヘクタールが対象となっています。
そこには天然記念物のオガサワラオオコウモリなど多様な種が生息しており、国内4番目の世界自然遺産登録を目指しています。